*--美肌づくりの基本は「正しい洗顔から」--*


まずは「正しい洗顔から」  (2005/09/12 update)
あなたの肌質はどのタイプ?  (2005/09/13 update)
洗顔の徹底で美肌をつくる  (2005/09/14 update)
お肌のトラブルと対処法  (2005/09/15 update)
肌のたるみの状態を自己チェック!  (2005/09/16 update)
マッサージで美しい肌に!  (2005/09/17 update)
体の内側からの美肌づくり  (2005/09/18 update)
大人のニキビの原因は?  (2005/09/19 update)
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まずは「正しい洗顔から」
 年齢とともに肌の再生能力は衰え、シワやシミ、くすみなどの肌のトラブルは増えていきます。いつまでも若々しい肌を保つためには、紫外線対策はもちろんですが、自分の肌質にあったスキンケアが大切です。中でも正しい洗顔は肌本来の再生能力を高めるため、美肌づくりのポイントといえます。また、規則正しい食生活とストレス解消、バランスの良い食事など、体の内側からのスキンケアも心がけることも大切です。


■ 夏の肌は危険がいっぱいです

 夏の肌のトラブルの原因となるのは紫外線と汗です。9月まで強く降り注ぐ紫外線は肌にとって悪の元凶ともいえます。β波は日焼けとシミ、α波はシワの原因となります。これらの紫外線は季節に関係なく降り注ぎ、くもりや雨の日であっても、室内にいても油断はできません。

 紫外線が皮膚に数分間当たるだけで、色素細胞メラノサイトが反応してメラニン色素をつくります。これは、有害な紫外線を吸収しようとする体の防御反応が働くためです。しかし、加齢とともに消えずに残るシミとなりやすく、60歳代からは、紫外線による皮膚がん発生も懸念されます。

 また、汗をかきやすい夏は肌が不潔になりやすく、皮脂や汚れが毛穴にたまると、そこにアクネ菌が発生して大人のニキビの原因になります。

 トラブルが増える夏の肌には、肌質にあったスキンケアが大切です


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あなたの肌質はどのタイプ?
 間違ったスキンケアで、肌トラブルを招くことがよくあります。

 肌質は、角質層の水分量と皮脂の分泌量を目安に分類しますが、普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌(乾燥型脂性肌)の4つのグループに大別できます。乾燥肌だと思っている人に多いのがTゾーンは脂っぽいのに、頬や口の周りのUゾーンがカサつく混合肌です。効果的なスキンケアのために、あなたの肌質を確認してみましょう。


### あなたの肌質をチェックしましょう ###

問1:洗顔してから何もつけずに10分間放置しておくと肌が乾いてつっぱった
【YES】・・・問2へ
【NO】 ・・・問3へ

問2:Tゾーンだけテカった
【YES】・・・混合肌タイプ
【NO】 ・・・乾燥肌タイプ

問3:全体的にテカリが出てきた
【YES】・・・脂性肌タイプ
【NO】 ・・・普通肌タイプ


### 参考資料として ###

【混合肌タイプ】・・・日本人に最も多く、肌質が部分的に異なる。

【乾燥肌タイプ】・・・水分の皮脂が常に不足し、シワができやすい。

【脂性肌タイプ】・・・皮脂分泌が多く、テカリやベタつきが目立つ。

【普通肌タイプ】・・・皮脂が少なめで水分が多く、トラブルと無縁。


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洗顔の徹底で美肌をつくる
 美肌の基本は洗顔です。その日の汚れを翌日に持ち越さないことが、最も効果的なスキンケアです。健康な肌は弱酸性ですが、肌表面が汗や化粧で汚れるとアルカリ性に傾き、細菌が繁殖してニキビなどの原因になります。化粧した日は早めの洗顔で、弱酸性の肌に戻しましょう。

 洗顔が不充分であると、肌のきめが汚れで覆われて粗くなります。正しい洗顔は、肌が約28日間で生まれ変わるリズム(ターンオーバー)を整えます。とはいえ、ブラシなどでゴシゴシこする洗顔は肌を傷つけるので注意しましょう。

 また、洗顔の前には、手を洗う習慣を身につけましょう。洗い流せるタイプの油分を含むクレンジング剤を使って指の腹でメイクとやさしくなじませ、汚れが浮き上がったらぬるま湯(約30℃)で洗い流します。

 クレンジングの後は洗顔料でダブル洗顔します。洗顔料は低刺激で泡立ちが良く、しかも泡切れが良いものを選ぶことです。たっぷりの泡を手に取りクルクルと円を描くように、ふんわり包み込んで顔全体を洗った後、中指を使ってTゾーンを洗い、最後に頬を洗います。流し残しは肌の荒れの原因になるので要注意です。ぬるま湯で丁寧にすすいだら、冷水で毛穴を引き締めます。肌質に応じたポイントをプラスすれば、さらに洗顔効果は高まります。


### 美肌になる泡洗顔法 ###

 まず、顔の肌の手入れの基本は、手を清潔にし、クレンジング・洗顔ともに、内側から外側に内側から外側に行うことです。クレンジングは指の腹を使って内側から外側に向かってマッサージするように行います。洗顔料はよく泡を立ててたっぷりの泡で行います。すすぎ残しのないように洗った後は、やわらかい手折りで肌を押すようにして水分を取ります。


### 肌質別洗顔のポイント ###

【乾燥肌】
潤いを落とし過ぎないように朝の洗顔はぬるま湯だけで、夜は低刺激の洗顔料を使用することがコツです。

【脂性肌】
朝は洗顔料を使用します。夜のクレンジングの後、蒸しタオルを顔にのせ、毛穴を開かせてけら洗顔すると効果的です。

【混合肌】
Tゾーンはクレンジング剤でしっかり洗い、Uゾーンは軽く汚れを落とすだけにします。


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お肌のトラブルと対処法
 お肌のトラブルとされる、シミ、シワ、くすみ・クマ、たるみについての原因と対処法を下記に示します。


【シミ】

 紫外線によりできたメラニン色素は、約28日かけて表皮表面に運ばれて剥がれ落ち、元の白い肌が戻ります。皮膚の老化によりこの周期が長くなると、メラニン色素が表皮の中に残った状態が続き、やがてシミとなって現れます。紫外線にわずか数分間あたるだけで、メラニン色素はつくられます。外出するときには、たとえ短時間でも日焼け止め剤をつけ、帽子やサングラスなどで紫外線を防ぎましょう。ビタミンC誘導体などを含む、美白化粧品もメラニン色素がつくられるのを抑えられる効果があるといわれています(注:本来の肌の色に戻す効果があるだけで、肌が本来の肌の色以上に白くなるわけではありません)。


【シワ】

 目元や口の周りにできる小ジワの主な原因は乾燥です。皮膚の表面にある角質層は、ケラチンというたんぱく質からできています。角質層の細胞には15〜30%の水分が含まれ、皮脂やセラミド(角質細胞間皮質)、天然保湿因子(NMF)によって保護されていますが、これらの物質は加齢により分泌量が低下していきます。化粧水での十分な水分補給と美容液での保湿で乾燥を防ぎ、コラーゲンを含む食品を摂取し、内側からもしっとり効果を高めましょう。


【くすみ・クマ】

 くすみは何となく顔色がさえなくて肌に透明感がない状態です。本来なら約28日周期で角質層に到達する表皮細胞が皮脂や汚れとともに皮膚表面にためり、角質層が厚くなっている場合に起こります。

 また、くすみはストレスや睡眠不足などで血液循環が悪くなり、血液がうっ滞することでも起こります。特に皮膚の薄い目の下は黒ずみが目立ち、クマができます。正しい洗顔で皮膚の汚れを取り除き、マッサージなどで血流を改善すると元に戻ります。成長ホルモンが働く午後10時〜午前3時には睡眠を心がけましょう。


【たるみ】

 肌の張りを保っているのは、真皮にあり水分を保持するコラーゲンや弾力線維のエラスチンです。紫外線や乾燥で肌表面の水分が失われたり、加齢によってこれらの機能が低下したりすると、エラスチンは伸びきったゴムのようになり、コラーゲンも変化してたるみが生じます。そのほか急激なダイエットや表情筋の衰えもたるみの原因になります。


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肌のたるみの状態を自己チェック!
 肌のたるみの状態を自己チェックするには、「皮膚のたるみのチェック」と「筋肉のたるみのチェック」との総合判断で行います。

 下記の項目から確答するものを数えてください。



■ 皮膚のたるみチェック

・頬を引っ張るとけっこう皮膚がつまめる。または伸びる

・力を入れていない状態で頬を下の方向へ引っ張ると人相が変わる

・仰向けになると顔の皮膚が横に流れる

・左右の口角や目尻が下がっている



■ 筋肉のたるみチェック

・夜になると上瞼が重く目を開け難くなる

・たるみの程度が左右対称である

・頬の筋肉に力を入れて指で押してもかたくない

・肩こりや頭痛がひどい



《診断結果》

 それぞれの項目のうち、該当する項目が多い方にたるみの進行が疑われます。

 なお、皮膚のたるみには、新陳代謝をよくすることはもとより、十分な栄養素を摂取し、適度な運動や、十分な睡眠をとる等、ストレスをためない規則正しい生活を行うことが必要です。筋肉のたるみには顔の筋肉を動かすトレーニングが必要となります。


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マッサージで美しい肌に!
 定期的なマッサージはリンパの流れを促し、顔の筋肉を鍛えるため、たるみやくすみを改善します。

 マッサージクリームが滑りのよい夜用のクリームを使用し、夜の洗顔、保湿後に(週に1回)行うのが基本です。 

 時間がない人は、クレンジングの際に行いましょう。

 ツボを刺激するとさらに効果的だといわれています。



■ 習慣にしたい美顔マッサージ

《ひたい・目のまわりのマッサージ》

 ひたいは、鼻筋からこめかみに向かってマッサージします。目の回りのマッサージは、瞼の上の付け根から円を描くように下に回り滑らせて目の付け根あたりを終点にマッサージします。


《頬のマッサージ》

 頬は両手の(親指を除く)指先をつかって、内側から外側へ小さく円を描きながらマッサージします。


《鼻の下・口のまわりのマッサージ》

 鼻の下は、両手の中指をつかい、中心から外側に向かってマッサージします。口の周りについても、両手の中指をつかい、唇の下あご中心から外側に向かってマッサージします。


《あごのマッサージ》

 あごは、両手の人差し指の脇肉をつかい、中心から外側へあごの関節に向かってマッサージします。



■ 美肌に効く顔のツボ

【攅竹】(両・眉毛の付け根の手前)・・・シミ、ソバカス

【睛明】(両・目の付け根の横)・・・クマ、小ジワ

【瞳子リョウ】(両・目尻の横)・・・小ジワ、クマ

【四百】(両・目の下の中心あたり)・・・シミ、シワ、むくみ、くすみ

【下関】(両・耳元に近い頬上側のツボ)・・・ニキビ、シワ

【顴リョウ】(両・頬の頂点)・・・シワ、むくみ

【迎香】(両・鼻の横)・・・小ジワ、くすみ

【水溝】(鼻の下の中心)・・・カゼ

【承漿】(口の下の中心)・・・むくみ、くすみ


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体の内側からの美肌づくり
 隔たった食生活や極端なダイエットは肌荒れの原因となります。ビタミンやミネラル、タンパク質、脂質、食物繊維などをバランスよく摂取することが美肌の秘訣です。

 そのほか、肌のハリに欠かせないコラーゲンは年齢とともに減少するため、毎日の食生活やサプリメントで積極的に摂取したいものです。下記を参考に、体の内側からの美肌対策も心がけましょう。


### 美肌に効果的な栄養素と多く含まれる食品 ###

【栄養成分】ビタミンC
【期待される効果】メラニン色素の生成を制御、コラーゲンの生成に関与する。
【多く含まれる食品】柑橘類、トマト、レモン、ブロッコリーなど

【栄養成分】ビタミンE
【期待される効果】活性酸素を除去、血液循環の促進
【多く含まれる食品】植物油、ナッツ類など

【栄養成分】β‐カロチン
【期待される効果】皮膚や粘膜の健康に役立つ、活性酸素の除去
【多く含まれる食品】緑黄色野菜、うなぎ、レバーなど

【栄養成分】ビタミンB_2
【期待される効果】皮脂分泌を整える
【多く含まれる食品】サバ、イワシ、豚肉など

【栄養成分】ビタミンB_6
【期待される効果】アミノ酸の代謝促進、ホルモンバランスを整える
【多く含まれる食品】玄米、豆類、卵など

【栄養成分】ビタミンB_12
【期待される効果】血液循環の促進、疲労回復
【多く含まれる食品】アサリ、レバー、豚肉など

【栄養成分】コラーゲン
【期待される効果】肌の弾力性を保つ
【多く含まれる食品】鶏手羽先、ゼラチン、ヒラメなど


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大人のニキビの原因は?
 大人でもストレスと厚化粧が原因でニキビが出来ます。

 最近急増している大人のニキビ。

 複数の原因で大人のニキビは発生しますが、ストレスや生活の乱れによる男性ホルモンの増加もその原因のひとつとなります。ホルモンの乱れによるニキビは、顎から首にかけて、ちょうど男性の髭が生える部分と一致しているのが特徴です。

 また、シワや乾燥を気にするあまりに、油分の多い化粧品で過剰に保護することも、大人のニキビの原因になります。シミなどを隠そうとする厚化粧も、毛穴を塞ぐためニキビを悪化させます。このような化粧によるニキビを《コスメティックアクネ》といい、過剰な油分や厚化粧で皮脂が毛穴の外に排出されずにたまり、目や口のまわりに白ニキビができます。

 生活習慣を見直し、正しい洗顔とスキンケアを心がけましょう。


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