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ここで、専門的な話になりますが、脳医学的な話しを少しだけしましょう。
■ 刺激の繰り返しとシナプスの変化
◎短期記憶の場合
シナプスの変化は一時的ではあるものの、カルシウムのために反応が高く長くなります。
カルシウムが細胞内に入ると、さまざまな酵素が活性化され、グルタミン酸の受容体が増えたり、シナプスが増えます。
シナプス後細胞については、グルタミン酸が放出されると、受容体にマグネシウム(Mg)が誘導され、シナプス後細胞内にはナトリウム(Na)とカルシウム(Ca)が生成されます。
◎長期増強の場合
シナプスはカルシウムイオンが増えたことによって、受容体の数が多くなり、棘の数も増えていきます。
刺激が続くと、刺激を受け取るシナプス後細胞のシナプスが大きくなり、受容体の数も増えます。
さらに刺激が続くと、シナプス後細胞の棘が2つ以上に割れます。
この時のシナプス後細胞内にはカルシウム(Ca)が生成されます。
(参考文献:Lamprecht, R. and LeDoux, J.Nature Neurosience 5;45,2004 )
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